ESCO 大阪&東京英会話サークル

大阪・梅田近辺(隔週土曜日)と東京・新宿近辺(月1回、土曜日)で英会話サークルを開催しています。

「小さい秋見つけた」を見つけた。

こんにちは。みなさんおなじみの村上です。

 

ブログリレーが僕に回ってきてしまいました。しかし僕はブログなるものを、今まで生きてきてこのかた書いたことがありません。あーでもないこーでもないと思案した挙句、何を書いていいのか分からない。

 

「僕の英語学習法」なるものも考えましたが、それも真面目過ぎるし。結局、頭の中にあることを素直に書けばいいと開き直りました。

 

さて、今、世界はコロナ禍で大変ですが、僕も外出することがほぼなくなりました。仕事以外はずっと家にいるわけで、趣味のカラオケサークルへも参加できません。


楽しみといえばヒトカラ(つまり一人カラオケ)だけです。なんてさみしい人と思われた方もいるかもしれませんが、これがそうでもありません。ヒトカラのいいところは気兼ねなく、自分の好きな歌をいつまでも熱唱することができることです。

 

カラオケ店では~時間パックというのがよくありますが、僕は一人で3時間パックを利用するのが日常になってしまいました。最近は3時間歌っても物足りないようになってしまい、いつかカラオケサークルに戻ったときにマイクを離せない身体になっているのではないかと怖い気もします(汗)

 

さてカラオケ店でのある一日です。
僕はいつも通り3時間パックで入店しました。
そしてCan you feel the love tonight?(ライオンキングの主題歌)Elton Johnとか、My heart will go on.(タイタニックの主題歌)Celine Dionとか歌ったあとで、何か秋らしい曲ということでオフコースの「秋の気配」を歌いました。


すると検索の端末に「小さい秋見つけた」を見つけました。


これは懐かしい。しばしノスタルジーに浸りました。この童謡は小学生の時以来歌っていない。覚えてるかな。


僕は嬉々として送信しました。カラオケサークルではまず歌える曲ではありません。もし万が一歌ってしまったら、ドン引き確定です。これがヒトカラでは出来るわけです。


「だ~れかさんが~だ~れかさんが~だ~れかさんが~見~つけた~」


おおー!覚えてるやん。拍手(ひとりで)。そこはかとない秋の風情。悪くない。悪くない。


これに気をよくした僕はある企みを思いつきました。これ、調性を変えたらどうなるんだろうか。僕はキーを一つ上げてみました。


う~ん。こっちの方が良いかも。透明感が出てきて、アクエリアスのような爽やかな味わい。

僕は調子に乗って、どんどんキーを上げていきました。


カレイドスコープのように曲の質感が変わっていく。同じ曲でも調の違いでいろいろな表情を見せるものだな。僕は感心しました。でもキーが上がるたびに声はどんどん細く薄くなっていく。これは致し方ありません。

 

+7になってくると扁桃腺の脹れたカラスのような叫び声に。キーもこれが上限だし、これくらいが限界かな。


だがあることに気づきました。

 

さっきまで隣の部屋でJ-POPを歌っていた二人組の女の子の歌声がぴたりと止んでいる。

 

ドン引きか~?僕は想像しました。

 

A子:「・・・・・ちょっと隣の部屋。」


B子:「怖いねー。一人で同じ童謡ばっかり歌ってる。」

 

A子:「病んでるね。」

 

B子:「やっぱりコロナ禍でああいうおかしいのが雨後の筍みたいに発生するのかしら。」

 

A子:「また聞こえてきたよ~!」

 

だ~れ~かさ~んが~。(゚ロ゚ノ)ノ

 

だ~れ~かさ~んが~!((;゚Д゚ ))

 

だ~れ~かさ~んが~!!∑(゚Д゚ll)

 

みぃーつけたぁ~!!!∑(゚Д゚;≡;゚Д゚)

 

A子:「・・・こわいよ~!」

 

B子:「よしよし。かわいそうに。」

 

A子:「泣きそうだよ~。」

 

B子:「帰りに待ち伏せして鉄バットでお仕置きしてやろうか。」

 

A子:「やめて~。警察に捕まるよ。」

 

B子:「もう出よう!こんなところ。」

 

A子:「うん。そうだね。」

 

 

想像終わり。

 

なんてかわいそうなことをしてしまったのでしょう。

 

でも彼女たちにとって夏の良いGift(ドイツ語では毒っていう意味ね)になったことでしょう。

 

僕はわずかばかりの罪悪感と、あるのかないのか分からない羞恥心と、ほのかな達成感を抱いて、ドリンクコーナーまで休憩に行きました。

 

ところがドリンクコーナーは人でいっぱいです。真夏の頃は閑古鳥が鳴いていたのに、イベント等の制限が緩和されて、かなり客が増えています。

 

あっ!ソフトクリームのコーナーに人がいない。

 

「小さい空きみぃーつけた!」

 

僕はホクホクしながらソフトクリームをゲットしました。
これがおいしいんだ、また。

 

僕は部屋に戻りソフトクリームを食べながら次の計画を思案しました。

 

そうだ!今度はキーを下げてみよう。

 

キーを一つ下げると、しっとりしていい感じ。
キーを二つ下げると、まったりとしてしつこくない味わい。
キーを三つ下げると、渋くて重厚感が増して(たぶん)福山雅治みたいだ。
だが四つ以上になると秋の涼やかさがまったくなくなり、何が何だか分からなくなります。

 

五つ下げるともはや(おそらく)フランク永井みたいだ。
下限の七つになるとまるで死霊の嗚咽のようになり恐ろしい事態に。

 

あー。自分の声で遊ぶのはおもしろいけど、疲れちゃったな。
少し飽きちゃったよ。

 

ポン!

「小さい飽き見つけた。」
はい。おあとがよろしいようで。