ESCO 大阪&東京英会話サークル

大阪・梅田近辺(隔週土曜日)と東京・新宿近辺(月1回、土曜日)で英会話サークルを開催しています。

Application for Doctoral Degree

こんにちは
Takuyaです。今回ブログリレーのご指名頂いたので書いてみたいと思います(といっても、ESCOでは下の名前で呼ばれることはまずないので“だれ?”って感じかと思いますが。。。)


ここ最近のコロナ禍で皆さんどうお過ごしでしたでしょうか?
私は博士の申請なるものに追われておりました。読んで頂いてる方のほとんどがこの時点で???だと思うので、補足します。


学位(degree)は卒業した学校の課程に応じて貰えますが、4年制大学卒だと学士
(Bachelor)、理系に多い4年+大学院2年だと修士(Master)となり、昨今日本でもちょこちょこ耳にするMBA修士経営学修士(Master of Business Administration)です。修士からさらに博士課程(3-4年)を修了すると博士(Doctor)となります。この時点で、“あれ、医者がDoctorじゃないの?”と思う方もいるかもしれません。そこで、以下の様に呼び分けることが多い気がします。


博士:Doctor of Philosophy, 略称:Ph.D
医師:Medical Doctor, 略称:M.D.
*あくまで私の経験による個人的見解です

 

博士は大学の博士課程に入学して取得するのが正規ルートですが、ESCOでよくお会いしている方は“私がここ最近、大学院なんて通ってた?”と感じる方もいるかもしれませんが、正解です。私の場合は修士までは大学院に通っていましたが、今回の博士申請は大学院には通わずに“論文博士(doctoral degree by thesis)”という制度を使っています。


論文博士は博士課程に在籍していないが同等の研究能力を持つ人へ、審査の基に博士を与える制度で、最近だとリチウムイオン電池ノーベル賞を受賞された方もそうです。ただ、論文博士は日本独特の制度で海外では基本的に博士課程の一択だと思います。
論文博士では課程博士と同様に、博士論文(doctoral dissertation)と発表会を開いて審査を受ける場合が多く、私もそうでした。ただし、博士論文を書くにあたっては“博士と同等の研究能力を持つ”という事を担保するために、学術論文(academic paper)を出している必要があります。
*この辺の条件は大学や研究科によっても色んなパターンがあります

 

博士に加えて今度は“論文”がたくさん出てきて更に混乱しますよね。。。それぞれ目的や提出先も違いますが、まとめるとこんな感じです。


博士論文:博士の申請(審査)のために大学に提出。いわゆる“卒論”みたいなもの
学術論文:研究成果を世の中へ公表するために出版社に提出。有名な雑誌だと〇イチャー、〇イエンスなんかがあります。一般的に“論文(paper)”というとこちら。


私の場合は、学術論文を出版→博士論文を作成→発表会を実施という流れで、博士論文と発表会が審査になっています。通常の会社業務と並行してこれらをやるのはなかなか大変ですが、海外だと博士を持っていない研究者は“見習い”のような扱いなので、業界によっては博士が必須になりつつあります。

 

とはいえ、残念ながら博士を取ったら安泰という事は全くなく、“足の裏の米粒”なんて言われたりもします(どういう意味か気になる人はググってみてください)。ある意味、調理師や自動車の免許みたいなものでしょうか(結局はその人の腕次第)。


今回のコロナ禍では自由に外出や旅行ができずストレスのたまる方も多かったと思います。ただ、私の場合はちょうど上記の作業に追われ、半ば強制的にステイホームだったのである意味幸せだったのかもしれません。。。


このブログが掲載される頃には審査も終了しているはずなので、New Normalな生活様式に慣れつつ、ESCOの例会で皆さんにお会いしたり、練習した英語を使って自由に旅行ができる日が早く来ることを願っています。


今回は掲載できそうな写真がなかったので年始に行ったスペイン、ジブラルタル旅行の写真を載せときます。ジブラルタルの象徴であるジブラルタルロックとそこに住むおサルさんです。

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